保険会社の数は?選び方のポイントを解説


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人生には、予測できない様々なリスクがつきものです。病気やケガ、災害、そして老後の生活不安など、もしもの時に備えて保険の加入を検討する方は多いでしょう。
しかし、いざ保険を選ぼうとすると、「保険会社の数が多すぎて、どこを選べばいいか分からない」「自分に本当に合った保険を見つけられるのか不安」と感じるかもしれません。日本には数多くの保険会社が存在し、それぞれが独自の強みや商品を持っています。
この記事では、国内の保険会社数の実態から、それぞれの保険会社の特徴、そして数多ある選択肢の中からあなたに最適な保険会社を見つけるためのポイントまで、分かりやすく解説していきます。

日本の保険会社数はどのくらい?全体像を把握

日本には、生命保険会社損害保険会社の大きく2種類の保険会社が存在します。これに加えて、近年ではオンラインでの契約に特化したネット保険会社や、特定の組合員を対象とした共済なども含めると、その数はさらに多様化します。

具体的に保険会社の数はどのくらいなのでしょうか。

  • 生命保険会社: 一般社団法人生命保険協会のデータ(2024年5月時点)によると、加盟している生命保険会社は42社です。これには、日本を拠点とする日系企業だけでなく、外資系の生命保険会社も含まれます。
  • 損害保険会社: 一般社団法人日本損害保険協会のデータ(2024年5月時点)によると、加盟している損害保険会社は49社です。こちらも日系と外資系が含まれます。

これらを合わせると、協会加盟の保険会社だけでも約90社近くが存在することになります。さらに、共済や少額短期保険業者なども含めると、保険を提供している事業体の総数はもっと多くなります。これだけの数があるからこそ、消費者は多様な選択肢の中から自分に合った保険を見つけることができるのです。

生命保険会社と損害保険会社:それぞれの役割と特徴

日本の保険会社は、主に「生命保険会社」と「損害保険会社」に分類されます。それぞれの役割と特徴を理解することは、適切な保険を選ぶ上で非常に重要です。

  • 生命保険会社:
    • 役割: 人の生死に関わるリスク(死亡、病気、介護など)に備えるための保険を提供します。主な商品には、終身保険、定期保険、医療保険、がん保険、介護保険、個人年金保険などがあります。
    • 特徴: 長期的な契約が多く、貯蓄性のある商品も存在します。個人のライフステージの変化に合わせて、保障内容を見直すことが重要になります。保障の期間や払い込み方法など、多様な選択肢があります。
  • 損害保険会社:
    • 役割: 物件や財産、賠償責任、自動車事故など、財産に関わる損害や賠償リスクに備えるための保険を提供します。主な商品には、自動車保険、火災保険、地震保険、傷害保険、旅行保険、個人賠償責任保険などがあります。
    • 特徴: 契約期間が比較的短いものが多く、原則として貯蓄性はありません。万が一の事故や災害に備え、生活や事業を再建するための重要な役割を担います。特定の事象によって発生する損害を補填する目的が強いです。

どちらの保険も、私たちの生活を守る上で欠かせないものですが、保障の対象が大きく異なります。自分のニーズが生命に関するものなのか、それとも物に関するものなのかを明確にすることで、適切な保険会社を選ぶ第一歩となります。


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外資系と日系保険会社:サービスの違いを比較

日本の保険市場には、日系保険会社外資系保険会社の両方が存在し、それぞれに異なる特徴があります。

  • 日系保険会社:

    • 特徴: 長い歴史を持つ企業が多く、全国に支店や営業担当者を配置していることが一般的です。きめ細やかな対面サポートや、日本人特有のニーズに合わせた商品開発に強みがあります。伝統的な生命保険商品や、総合的な保障を提供するパッケージ商品が充実している傾向があります。
    • メリット: Face to Faceでの相談やアフターサービスが充実しており、保険の知識がない方でも安心して相談できる。
    • デメリット: 一般的に保険料が高めになる傾向がある。
  • 外資系保険会社:

    • 特徴: 世界各国で事業を展開しており、独自のグローバルな視点や革新的な商品、サービスを提供することが多いです。特に、死亡保険や医療保険、変額保険など、特定の分野に特化した商品ラインナップが強みとなることがあります。
    • メリット: ユニークな保障内容や、比較的割安な保険料の商品が見つかる可能性がある。
    • デメリット: 対面でのサポート体制が日系企業に比べて手薄な場合があり、自己で情報収集や判断を行う必要がある場合がある。

どちらが良いかは一概には言えません。手厚いサポートを求めるなら日系、特定のニーズに特化した商品や保険料の安さを重視するなら外資系、と自身の優先順位によって選択肢が変わってきます。

多様化する保険の選択肢:ネット保険・共済も視野に

近年、保険の選択肢は多様化しています。特に注目されているのが、ネット保険会社共済です。

  • ネット保険会社(ダイレクト型保険):

    • 特徴: インターネット上で申し込みから契約、保険金請求までの一連の手続きを完結できる保険会社です。店舗や営業担当者を持たないため、その分人件費や運営コストを抑えられ、保険料が比較的安いことが最大のメリットです。
    • メリット: 保険料が安い、24時間いつでも自分のペースで申し込みができる、シンプルな商品が多い。
    • デメリット: 対面での相談ができない、自分で情報収集や手続きを行う必要があるため、ある程度の保険知識が求められる。
    • : ライフネット生命、SBI損保など。
  • 共済:

    • 特徴: 特定の組合員(JA共済、CO・OP共済、全労済など)を対象とした助け合いの制度です。営利を目的としないため、掛け金が安く設定されていることが多いです。
    • メリット: 掛け金が安い、シンプルな保障内容で分かりやすい、地域に根ざしたサポートがある場合も。
    • デメリット: 保障内容が画一的で、個別のニーズに合わせたカスタマイズが難しい場合がある。

これらの選択肢は、保険料を抑えたい方や、自分で情報を調べて判断できる方にとっては非常に魅力的です。対面での手厚いサポートは不要で、コストパフォーマンスを重視したい場合は、積極的に検討してみる価値があります。

最適な保険会社を見つけるための賢い選び方

数ある保険会社の中から、あなたに最適な保険を見つけるためには、以下のポイントを意識して選びましょう。

  1. 自分のニーズを明確にする: 何のために保険に加入したいのか(死亡保障、医療保障、老後資金など)、具体的な目的を明確にしましょう。家族構成やライフプラン(結婚、出産、住宅購入など)によって必要な保障は異なります。
  2. 保険の種類を絞る: 死亡保険、医療保険、自動車保険など、必要な保険の種類を絞り込みます。目的が明確になれば、どの種類の保険が必要かが見えてきます。
  3. 複数の保険会社を比較検討する: 1社だけに絞らず、複数の保険会社の商品を比較検討することが非常に重要です。同じような保障内容でも、保険料や特約、付帯サービスは大きく異なります。
  4. 商品内容を詳しく確認する: 保険料の安さだけで選ばず、保障内容の範囲、免責事項、保険金が支払われる条件などを細かく確認しましょう。特に、約款はしっかり読み込むべきです。
  5. 相談窓口を活用する: 保険の専門家(FP、保険代理店など)に相談するのも一つの手です。彼らはあなたのニーズをヒアリングし、複数の保険会社の商品の中から最適なプランを提案してくれます。ネット専業の保険会社でも、オンライン相談サービスを提供している場合があります。
  6. アフターサービスや会社の信頼性もチェック: 保険は長期にわたる契約です。保険金請求時の対応や、会社の経営の安定性なども重要な判断基準となります。

まとめ

日本の保険会社の数は、生命保険会社と損害保険会社を合わせると90社近くにのぼり、ネット保険や共済も含めるとさらに多様な選択肢があります。この豊富な選択肢の中から自分に最適な保険を見つけるためには、まず自身のニーズを明確にし、生命保険と損害保険の違い、日系と外資系、ネット保険や共済それぞれの特徴を理解することが重要です。
そして何より、複数の保険会社の商品を比較検討し、保障内容、保険料、アフターサービスなどを総合的に判断することが、後悔しない保険選びへの鍵となります。
この記事が、あなたの賢い保険選びの一助となれば幸いです。

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